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【Story Telling】何故、『美容師の為の美容室』なの?



【僕の恩人美容師アツコさん】



夢と希望に溢れる二十歳の青年は夢だった美容師になり

スタイリストデビューに向けて日々全力で突っ走っている。

1日の来店者数は100人を超える超繁盛店に就職したタカシは

朝は6時から出勤してシャンプー練習、夜もお客様が終わり、

掃除、終礼、練習が終わって自宅に帰るのは


いつも24時を超えるのが当たり前の生活だった。

人一倍負けず嫌いで、他人にも自分にも厳しいタカシ。​

そんな性格だから周りとの衝突は日常茶飯事。

相手が同期であろうと女性であろうと先輩であろうと

タカシの熱すぎる想いは抑えられないのだ。


タカシの6年先輩に『アツコさん』という美容師がいた。

彼女は社長や上司、お客様からの信頼も厚く、

後輩からの人望もあり、タカシもよく面倒を見てもらった。

技術レベルがまだ満たないタカシにも

「自分が責任を取るから」と新たな仕事に挑戦させてくれた。

仕事の事となるとすぐに熱くなるタカシは相手がアツコさんであろうとも激しく衝突する。 それに対してアツコさんも熱く受け止める。

「お客様の為」の想いは二人とも譲れずに激しく衝突することもしばしば…。



そんな面倒見の良いアツコさんからタカシはたくさんのことを教えてもらう。

「女性には優しい男にならんといかんよ」


アツコさんの教えの中でも一番印象に残っているのはこの台詞だという。


それから7年後。

タカシはお店を支えるスタイリストへと成長を遂げていた。

そんなある日のこと、アツコさんが朝礼で重大発表をした。

「この度結婚することになりました!」

この発表はその場にいたスタッフ全員が喜んだ。

13年という長い期間、自分の青春の全てを仕事だけに費やしてきた。

そんな彼女の吉報は誰もが自分のことのように嬉しかった。

だけどタカシの頭にはある一つの不安がよぎった。

「結婚したらアツコさん仕事辞めちゃうんじゃないだろうか?」

7年間という期間で共に苦楽を共にしてきたアツコさんの存在は先輩後輩以上に

共に成長してきたチームメイトのような感覚が強くあり、

今後一緒に仕事ができなくなるかもしれないと思うと少し残念な気持ちにもなった。

だけど彼女の意向としては結婚してもできる範囲で仕事は続けていきたいとのことだった。

『家庭と仕事の両立』


それが彼女の選ぶ女性美容師としてのセカンドライフ。

タカシはこれからも「一緒に働けるんだ」とホッとしたが現実はそうならなかった…。

会社はアツコさんの選ぶ働き方を認めなかったのだ。

「あなただけ特別扱いすることはできません!」

ライフスタイルの変化に合わせた働き方を認めてくれなかった会社に


アツコさんは納得できずに抗議するも聞く耳をもたない会社。


アツコさんの旦那さんも含めて抗議するも結果は変わることなく

揉めに揉めた結果は良いことになるわけもなく

アツコさんはやむ無く13年間勤めた会社を去ることになった。 なんとも残念な結末だった。

たくさんのスタッフが悲しんだ。

たくさんのお客様が悲しんだ。

衝撃的な出来事にタカシは抜け殻状態になった。

自分を育て、変えてくれた恩人とも言える彼女がいなくなってしまった。

この7年間自分と会社の成長だけを考えて突っ走ってきたタカシは


冷静になり、周りを見渡すと、

同期や先輩、後輩、美容学校時代の友人

たくさんの人が美容師を辞めている現状に気づいた。


こんなにもやり甲斐があり素晴らしい仕事なのに…

一生の仕事として続けられる仕事なのに…

自分が好きで選んだ仕事なのに…

ここまで離職率が高いのは美容業界に古くから残る『悪労働環境』に原因がある。

世の中にはたくさんの美容室があるけど​、

離職率が高いとゆう実態から他にもたくさん苦しんでる美容師、​

辞めたくないけど働けなくなった美容師がたくさんいるはず。

アツコさんのように悲しい想いで大好きな美容師が

続けられないなんてあってはならない。

美容師が続けられなくなる労働環境って何なんだ?

タカシは決心した。

『美容師が安心して大好きな美容師を続けられる美容室を創る』

子供が小さいから…とか関係ない。

年齢的に…とか関係ない。

「美容師が大好き」という人が

最高に輝ける美容室を創ろう!

そんな思いからタカシは

【美容師の為の美容室】を創るため、美容室の独立開業をしたのであった。

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